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漢方薬の付き合い方と煎じ方|15YA健康塾

「漢方薬」というと、袋に入り番号が書いてあるもの…と思われている方がいたり、効き目が遅い…という声を耳にすることもあります。

そうなんだけれど、それはほんの一部なんですね。そこで、今日は「漢方薬」について少し紹介します。

漢方薬と西洋薬の違い
新薬(西洋薬)は、人工的に化学合成された物質で、疾患や痛みなどの症状に対して作用します。

漢方薬は、生薬(花や木の皮、根、茎、鉱物、動物など天然のもの)を2種類以上を組み合わせカラダのバランスに作用します。漢方では五蔵六腑はつながりをもつと考えるため、症状だけを見るのではなく全体のバランス、状態を見ることを重要視します。
*中医薬膳は、漢方薬と同じ考え方をします。

漢方とは?
日本に中医学が直接入るようになったのは遣隋使が派遣された頃。日本の風土や民族に合わせ発展したのが「漢方」で、日本伝統医学を指し示します。漢方という呼び方は、江戸時代にオランダから伝わった医学「蘭方(西洋医学)」と区別するためで、中国では中医学で処方する薬は「中薬」と呼びます。

漢方薬の種類
一般的に使われるのはエキス剤で、袋に番号が書かれています。持ち歩きができるので便利ですよ。薬によって水やお湯に溶かして飲みますが、市販のエキス剤を二種類以上服用するときは、むくみ、だるさといった副作用が起きないか確認しましょう。
*症状に合わせて量を加減することはできません。

中国で一般的に使われるのは煎じ薬で、症状に合わせて生薬の量を加減することができます。日本でも煎じ薬を処方してくださる先生はいます。

煎じ薬の煎じる容器・煎じ方
・煎じる容器のおすすめは土瓶。鉄瓶は、鉄分が生薬のエキスと結びつくことがあるため用いません。
・煎じ方は、水からコトコト20分ほど煎じ、半量になるまで生薬のエキスを引き出し、生薬は取り出します。生薬を入れっぱなしに放置するとエキスを生薬が吸い込んでしまうので注意しましょう。
*煎じ方は生薬にもよるので、薬剤師さんに確認しましょう。

作用について
薬膳では、食べ物の性質・味・帰経を利用してカラダのバランスをととのえますが、漢方薬では生薬(花や木の皮、根、茎、鉱物、動物など天然のもの)の効能を利用してカラダのバランスをととのえます。

急性か慢性か、症状は初期かどうか、熱いか冷たいか、季節はいつか、病巣は表面か深層か、変化が早いか遅いかなどカラダのバランスや状態によって、治療方法や生薬が処方されます。慢性的な症状は、時間をかけてバランスをととのえてゆきます。

副作用について
漢方薬は、穏やかに効くとイメージされる方も多いようですが、薬ですので副作用が起きることはあります。エキス剤の生薬が重なり取りすぎるとむくんだり、生薬の中には副作用が出やすいものもあります。このようなことを避けるには、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談して服用し、漢方とも上手に付き合っていきましょう。