温と冷とどちらを食べますか?

ある日の薬膳ベーシック料理教室でのことです。
寒いときにはどんなモノをいただきたいですか?そう皆さんに伺ったところ、「温かいモノが食べたいです」とすぐさま答えが返ってきました。
では、温かいものって、たとえばどういうモノ?と聞くと…しばらく皆さん考えて「スープ」「鍋料理」といったお料理があがりました。

ここでいう「温」「冷」は、お料理をする前のことです。
素材そのモノがもつ作用で、私たちが口に入れると温かくなるのか、冷える(熱がとれる)ということで、これを食べモノの”性質”と言います。

では、食べモノがもつ性質についてみていきましょう。
性質は次のように分けることができます。

「寒性」(強く冷やす)⇦「涼性」⇦「平性」→「温性」→「熱性」(強く温める)

寒いときには、体を冷やすモノより、温かいモノを食べたいと思うでしょ。
けれど、寒いときに食べていませんか?生野菜サラダやヨーグルト。

寒いときに、体を冷やすモノを食べると体の中からも冷やされますから、めぐりは悪くなり、体全体は冷えてゆきます。

暑いときは、どんな性質のモノを食べると夏バテの予防につながるでしょう?もうお分かりですね。


寒性
スイカのように水分が多いモノや、ワカメのような塩辛みで繊維の多いものは、体をとても冷やします。たくさんは食べないようにしましょう。

涼性の食べモノ
トマトやキュウリなどみずみずしい野菜や果物です。乾燥を防ぎ体を潤します。

温性の食べモノ
夏に美味しい素麺やお蕎麦に添える生姜やネギといった薬味は「温性」です。和食では、冷やすモノと温めるモノを組み合わせてバランスを調えます。

熱性の食べモノ
唐辛子・シナモンなど、からみや香りの強いものが多いいです。たくさんは使わないようにしましょう。

平性の食べモノ
温性と涼性の真ん中が「平性」です。たとえば、ごはん、大豆、豆、芋類。しいたけなどがそうです。性質は穏やかで、胃腸に優しいので、いろいろな食べモノとの合わせやすいです。

*組み合わせ方の注意点    薬膳では、体をとても温める「熱性のモノ」と、体をとても冷やす「寒性のモノ」は合わせません。

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