マゴワヤサシイコ

南の地には南ならではの、北の地には北ならではの食材やお料理が並びます。食文化はその土地で生きるための知恵や工夫、時代背景が関わることもあるので、なかなか奥深くおもしろさもあります。ハレの日は、普段は食べ慣れないこうしたものをいただいて、お料理の参考やヒントするのも楽しいものです。

■ケの日の食事
食べることができるものは、ありがたくいただくのが和み流です。けれど、自分で食べものを選んだり調理すると…偏っていたりするんですよね。同じような食材、同じようなメニューになっちゃう。すると、偏りすぎが生まれて、そのうち髪がパサパサしてきたり、爪がやわらかくなったり、便秘症、冷え性、イライラなど…カラダに現れたり。

「一日に食べるもの」の目安をもつことで偏りを減らすことができますし、バランスのよいお買い物もできるかと思います。目安「マゴワヤサシイコ」を紹介します。

マーケット:食事の世界が広がる

マーケット:食事の世界が広がる

「マ」:大豆、豆類
大豆は畑の肉といわれます。造血作用があって、血をきれいにします(アルカリ性)。カルシウムや鉄、ビタミン類も豊富です。胃腸のはたらきを助けととのえます。食物性たんぱく質が豊富なので、筋肉がやせてきたときはこまめに食べることをこころがけたい食材です。食べすぎは、気の詰まりを生むので気をつけましょう。

「ゴ」:ゴマ
血をきれいにします(アルカリ性)。カルシウムや鉄を多く含み、ビタミン類も含みます。植物性の油ももっています。肝や腎のはたらきを高め、腸を潤して便通をよくします。消化しにくいため、すりゴマにしていただきましょう。

「ワ」:ワケメ・ひじきなど海草
腸のお掃除やさん。血をきれいにし貧血予防にも。少なくとも一日のどこかの食事で一回はいただきましょう。

「ヤ」:野菜
・色が濃いところは、造血作用、血のめぐをよくし胃腸をととのえるなどのはたきがあります(ビタミンAになる成分が豊富)。
・色が薄いところは、カラダを潤します(ビタミンB1やC、カルシウムなどを含む)。

生野菜の食べすぎはカラダを冷やすので、1回に食べる量はほどほどに。

「サ」:魚
ふだんは、一匹まるごろ食べられるものを中心にいただきます。
・鰯(イワシ)は、骨を丈夫にするカルシウムとカルシウムの吸収をよくするビタミンDを含みます。
・鯵(アジ)は、血のめぐりを促し胃腸を温めます。気力を高めるはたらきもあります。筋肉を保つことにも役立ちます。

「シ」:椎茸、キノコ類
腸のお掃除やさん。カラダにこもった熱を下げる方にはたらきます。

「イ」:いも
・いもは、胃腸を調え丈夫にするはたらきがあります。食べすぎはお腹がはったり、消化不良に。冷え性の人は食べすぎないように気をつけます。

「コ」:発酵食品・酵素
腸のお掃除やさん。細胞を活気づけます。

*野菜の苦味は、シュウ酸といってカラダにたまると結石(ケッセキ)になることがあります。カルシウムは、シュウ酸と結びついてカラダの外に出すはたらきがあります(カルシウムは、ゴマや小松菜など濃い野菜と魚にも含まれています)。水分もシュウ酸を外に出すのを手伝います。

「おや?…お肉は?!」と思われた方もいらっしゃるかと思います。栄養学でいうと、お肉は私たちの内蔵や筋肉の材料となる「たんぱく質」の持ち主です。たんぱく質は体にたくわえられないため普段から食べることが大事で、高齢になるほど必要です。けれど、お肉…鳥、豚、牛は尊いいのちですし、買い求めやすいものでもありませんので毎日はいただけません。では、どうしましょう?

お肉と同じように体が作れないアミノ酸をバランスよくもつ食べものは…大豆です。お味噌や納豆、高野豆腐も大豆からできています。大豆の加工品の種類は増えていますので、いろいろな調理に使えますし、胃の調子がすぐれないときでも食べやすい食材です。

*お肉のたんぱく質は酸性ですが、大豆のたんぱく質はアルカリ性です。イライラしやすいときや疲れているいるときは、お肉より大豆の方がカラダ(頭・体・こころ)にやさしいですよ。